食: 2008年10月アーカイブ

自分に新しい知見をもたらす出会いがあった。


今日は、11月に企画している就職活動イベントに企業経営者として出演していただきたいという御願いで、株式会社ユーズウェアの小川名剛彦社長にお会いさせていただいた。ユーズウェアは横浜にある企業で、様々な業務をサポートするアプリケーションを開発・運営を行う企業である。
株式会社ユーズウェアWebsite


話をしている中で、小川名さんが農業に興味を持たれているという話になった。

小川名さんのご実家は、横浜で専業農家をされているらしい。横浜では多くが兼業農家として空いた時間で農業をやられる方が多い中で、小川名さんのご実家では専業農家として、ご両親が農家に誇りを持って取り組まれてきたそうだ。小川名さんは大学卒業後ソフトウェア製作の道に進み、現職に至られているが、両親が誇りを持って取り組まれている農業を、「自分が引き継いで次の世代に伝えていきたい」と考えられている。

僕も最近会津などで農業に触れる機会が多いので、とても話が盛り上がった。その話の中で特に興味を持ったことが、小川名さんは「自分の分野」で農業に貢献しようとされていることだった。それはつまり、「ソフトウェアを使って、農業に貢献していく」ということ。

それは単に「ソフトウェアで事業を効率化して云々」という話ではなく、「ソフトウェアの介入によって農業の問題の根本を解決していく」というレベルでの取り組み。現在行われているのは、アメリカ産の小麦・とうもろこしの価格が上昇し、家畜への飼料価格が高騰している中で、ソフトウェアの力によってそれを解決してやろうという取り組みで、もうすぐ試作品としてソフトが完成するそうだ(詳細は秘密。公開されたら情報をアップします)。


今日、家でテレビをつけたら、たまたまNHKスペシャルで「世界同時食糧危機(1)アメリカ頼みの"食"が破綻する」という番組がやっていた。今日小川名さんの話を聞いてきて、この番組がやっているという偶然に驚いた。番組は「なぜ、今食糧危機に陥ったのか」をクローズアップしたものだったが、食糧危機は具体的に日本に住む僕たちにも大きな問題として立ちはだかっていることを、改めて認識した。その上で、小川名さんの取り組みを改めてすごいなと思った。


IT技術を使って様々なサービスが出てきているが、既存の問題解決に対してITが役立てるという話はあまり聞いたことがない。食料危機の問題に絞って言えば、「自給率を高めてアメリカ依存から抜け出そう!」という話は耳にするが、「ITで解決しよう!」という話は聞いたことがない。そんな中で、「農業を自分の分野で、次の世代に伝えていく」という使命を持って取り組まれている小川名さんの姿に、非常に感銘を受けた。すごいと思いましたよ。


近頃、社会起業家についての本を読んだりします。そこで主に紹介されている方々というのは、皆が共通して問題だと思うこと(貧困・病気・環境)に対して、それをビジネスにしてしまって、結果、「社会構造を変えた」人たちというケースが多い。それは疑いなく素晴らしいことだし、「誰も改善出来なかったから放置されていた問題」に対してビジネスで改善してしまったという点で、まさしく「社会起業家」であるわけです。でも別に皆が問題だと思っていなくても(小川名さんが取り組まれていることは問題だと思われているけど)、何か目的を持って行動して、ビジネスを通して「社会を良い方向に変える」ことにつながるのであれば、それもまた「社会起業」であって、その人は「社会起業家」と呼ばれるべきなんじゃないかと思うのです。


ともあれ今日は、違うところ目的からとても興味のある取り組みをされている方と出会うことができた。
良い刺激と考える機会をいただけたし、この「出会い」を今後の何かの形につなげていきたいと思った。



プロフィール
  • name/林 賢司
  • birth/1986/04/18
  • belong/KO大学4年
  • theme/自分のために、他人を幸せにする
  • "My Accept"/自分の経験から目を背けずに、「その時の自分なりに」受け止めていくこと。
  • purpose/「その時の自分なり」の解釈・観察・感情の蓄積。
  • contact/kenji[at]monoraltype.com

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